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三角猫の巣窟

三角猫の巣窟

コミュ障の社会不適合者が現代社会を生きるためのサバイバルガイド


私は人がほとんいない田舎で家と学校を往復するだけでほとんど社会的経験がないまま育って人見知りでぶさいくで足が短いコミュ障だったけれど、進学のために上京してなんやかやを経てなんとか仕事をして社会の隅っこのほうでひっそりと生きていけるようになった。私の経験が他のコミュ障の人に役に立つかもしれないので、コミュ障が社会生活できるようになる方法を書いておくことにする。

●コミュ力レベル

コミュ力レベルを以下のように分類しておく。

・他人とコミュニケーションしない→自閉症などの発達障害
・内向的で会話や人間関係がうまくいかない→コミュ障
・普通にコミュニケーションができる→コミュ凡人
・外交的で相手に共感したり、場を盛り上げたり、空気を読んだり、うまく嘘をついたりできる→コミュ強
・外国人と難しい交渉をしたり、渋る相手を説得したり、敵を懐柔して味方にしたり、烏合の衆をまとめたりできる→コミュ超人
・言葉巧みに相手を洗脳して意のままに動かすことができる→コミュ魔人
・会話しなくてもテレパシーで通じ合える→コミュ神

この記事の目的はコミュ障の人がコミュ凡人を目指して社会で生きていけるようになることである。発達障害に伴うコミュニケーションの問題については私は専門知識はないのでこの記事ではとりあげない。

●自分について知る

・ちなみに私のパーソナリティーのコミュ障度合い紹介


5つの性格診断心理テストプラス(簡易版)というのサイトのパーソナリティー分析によると、私は開放性が高くていろいろなものに興味をもっていて、情緒安定性が高くて感情の起伏が少なくてのんびりしていて、誠実性が高い努力家だけれど、外向性と協調性が低いので、チームで作業するよりも一人でマイペースで作業したがる内向的な話下手の個人主義なタイプのコミュ障のようである。自己ギャップは低くて私は一人で作業するクリエーター向きだという長所のほうに自信を持っているので、コミュ障の性格を変えようとは思わなくて今のままでいいと思っている。というわけで私は対人関係の能力が極端に低くてその分他のところにステータスを全振りしたような典型的なコミュ障である。
16Personalitiesという性格診断だと人口の2%しかいないレアなINTJ-A(建築家型)で、一番孤独で戦略に長けているタイプだった。
このような無料のネットの性格診断をすると、自分の性格の長所や短所を客観的に理解しやすくなる。

・自分の欠点を知ってカバーする

コミュ障といってもいろいろ程度があって、発達障害で言語能力が他の人より劣っていてうまくしゃべれなかったり、他の人と会話のペースを合わせられなかったり、聴覚情報処理障害で相手の声は聞こえるけど話の内容が理解できなくてうまく会話できなかったり、あるいは対人恐怖症、パニック障害、回避性人格障害、スキゾイドなどの人格障害で人と関わること自体が苦手な人もいるし、障害はなくても外見や声にコンプレックスがあって他人と関わるのが苦手な人もいるし、頭が良すぎて周りの凡人と話が通じない場合もある。症状は個人によって違うので、まずは自己分析して自分のどこが社会生活を送る上で欠点になっているのかを把握すれば、その欠点をカバーする対策を立てやすくなる。発達障害や知的障害の場合は早めに診断して専門家のカウンセリングを受けたり、障害年金をもらったりするほうが生きやすくなる。親が子供に障害があると認めようとしないと子供にとってはかえって生きるのが大変になる。
障害ではないけど内向的でコミュ障な人は自分でなんとかしないといけない。私は話すのが苦手で子供の時からうまく話せなくてもどかしい思いをしていたので、話す内容をあらかじめ考えておくことでなんとか社会生活ができるようになった。役所の手続きや歯医者の予約や飲食店の注文やホテルのチェックインは苦手だけれど、担当者に〇〇をしたいといえばあとは相手が会話の主導権を持ってくれるので楽である。しかし通りすがりの人にいきなり道を聞かれるとびっくりしてすぐに言葉が出なくて指で方向を指したりしてしまって、あのときああ言えばもっとうまく道を説明できたのになあと後から悶々とする。それから私は方向音痴でよく道に迷うので出不精だったけれど、スマホが普及していつでも現在地や乗換案内が確認できるようになったので、外出時に道に迷ったらどうしようという不安が少なくなってあちこち遠出できるようになった。これは私個人が方向音痴を克服したというよりテクノロジーの恩恵が大きい。

・不安をなくすには経験を積む

人間は何が起きるかわからないから不安になる。不安をなくすには実際に経験してみるのがよい。例えば初めて通る道の場合は不安から脳が緊張していろいろな情報を取り込もうとするので目的地に着くまでが長く感じて疲れるけれど、二回目に同じ道を通るときは脳が重要でないと判断した情報を自動的にシャットダウンして緊張が減るので楽に行けるようになる。あるいは初めて会う人はどんな価値観の持ち主なのかわからないので会話するにしても話題の選択に困るけれど、性格や趣味や触れないほうがよいことを知ってしまえば次回からは話しやすくなる。何をすれば何が起きてどの程度疲れるのかというのをいったん把握してしまえば、コミュ障の不安はだいぶ軽減されることになる。
自分がコミュ障だと自覚してこのままだと社会生活ができないぞと思ったら、生きるために自分から行動して経験を増やしていかないといけない。自転車での行動範囲を広げるとか、行ったことのない店に行ってみるとか、定期券を目的地までの往復だけに使うのでなくて区間内の途中の駅で降りて散策してみるとか、一度行ってみたことがある、一度やってみたことがある、一度会ったことがあるという経験を増やしていくと、初めて行く場所や初めてやる事や初めて会う人に対しても以前に似たような経験をしたことがあったり似たような人に会ったことがあったりするので、過度に緊張しなくなって不安がなくなっていく。経験を積んで世の中にはいろいろな人がいるとわかれば、自分もそのいろいろな人のうちの一人にすぎなくて、自分が欠点だと思っていることを他の人はそれほど気にしていないということもわかって、自分の欠点があまり気にならなくなってコミュ障を改善できる。
とはいえ、そんなに簡単に行動できるくらいならそもそもコミュ障になっていない。経済的に自立してちゃんと社会生活をするためにはコミュ障のままではだめなのだという動機付けが必要である。コミュ障が社会経験を積むのは苦痛なのではなく、将来もっと楽に生きるための初期投資なのだと思えばよい。ドラクエの勇者だって最初はスライムに囲まれたくらいで死にそうになるけれど、ホイミを覚えたら活動範囲が広がって次の町に行けるようになるし、そうやって成長したからこそもっと先の冒険に進めるようになる。何の目的もないままでは行動範囲を広げることはできないので、例えば外出先で何かおいしいものを食べたりして頑張った自分への報酬を用意したり、ポケモンGOやドラクエウォークのような趣味と結びつけたりすると行動しやすくなる。Googleマップにレビューを書くと尋ねたところを地図の一覧で見れるようになるし、ローカルガイドのレベルが上がっていっていろいろな場所を訪ねていろいろな人と会って成長した実感がある思うのでおすすめである。

・外見のコンプレックスは清潔感でカバーする

他人に見られるのが嫌で他人と関わるのを避けてひきこもりがちなコミュ障は、外見を整えると外出しやすくなる。ぶさいくに生まれてしまったのはしょうがないけれど、ぶさいくなうえに不潔でファッションセンスもないのでは救いようがないので、せめて身だしなみを整えておくと対人関係が多少ましになって、街で知らない人から指をさされて笑われにくくなる。服に自信がないと服を選ぶのに手間取ったりして外出するのがおっくうになるけれど、かといってコミュ障なのにバキバキにおしゃれして目立っても嫌なので、これなら無難だなという程度の服を買うとよい。一点でおしゃれに見える凝った服は組み合わせが難しかったり、流行遅れになるのが速かったりするので、デザインより色を基準に服を選ぶほうが組み合わせやすくて長く使える。コミュ障の人が黒い服を着ると威圧的でとっつきにくくなって悪目立ちするので、黒一色の服はやめたほうがよい。高い服を着るよりも、服のサイズが合っていることと、かび臭くないとか染みや毛玉がないとかの服の手入れがしてあることが第一印象で重要である。
私はコミュ障なうえに貧乏なので床屋に行くのが嫌で自分で髪を切っているけれど、カットが下手でも外出するときは帽子をかぶっておけば気にならない。

・表情を鍛える

コミュ障で人づきあいを避けていると表情筋を使わなくなって、のっぺりして覇気がないような表情になって、冷たい人や怒っている人という不審者みたいな印象になってしまう。
朝に顔を洗うときに鏡を見て笑顔を作るとか、面白い動画を見て笑うとか、猫と遊んでデレデレするとか、風呂に入っているときに変顔をして顔の筋肉をほぐすとかして、喜怒哀楽の感情が表情に出やすくすると、ぶさいくでも愛嬌がでるし、他人が話しかけやすい印象の顔になる。

●対人活動を無難にこなす

・50点の対応を目指す

高級ホテルの受付の心配りが行き届いた接客が100点だとすると、コミュ障は50点の対応で十分合格点である。相手を上機嫌にする満点の対応は目指さなくてよいので、とりあえず言いたいことが正確に相手に伝わって、相手に誤解されたり怒らせたりしないレベルになれば一通り社会生活ができる。声が小さくて言ったことが相手に伝わっていなかったり、誤解されたりするのは赤点なので、これは発音練習をするなりして改善しないといけない。
「大丈夫です」や「結構です」とかのYesともNoともとれるような返答の仕方は誤解のもとになるし、言葉のあやにつけこんで来る詐欺師もいるので、「必要です」「いらないです」のように意味が明確になるような言葉遣いを心がけるほうがよい。

・返事をする

コミュ障の人は冠婚葬祭に出席するのは苦手でも、電報とかの定型文で済むような社交辞令は最低限必要である。あるいは会話が苦手で電話を避けていても、メールの返事くらいはするべきである。あるいはどんな理由であれ返事が遅れた場合はちゃんと謝るべきである。業務上で重要な連絡に対して期日までに返事をしなかったり不義理をしたりすると社会的信用がゼロになって、連絡しても時間の無駄だと思われて仕事を回されなくなったり無視されたりする。こうなるとコミュ障のコミュ力ではもはや信用回復が不可能になってしまう。社会人としての常識がないのはコミュ障とは別の問題なので、たどたどしい返事だろうが声をかけられたらちゃんと返事をしないといけない。

・相手の人格を認める

コミュ障の人は人と関わる経験が少ないのでその分自分を相対的に見ることができなくて、自分がすごい人だとうぬぼれて相手を見下したり、逆に自分はたいしたことないと自信がなさすぎて相手と向き合うことができなかったりして、うまく人間関係を築けなくなる。まず自分の偏見を取り除いて相手を客観的に見て長所短所を観察して相手の人格を認めると、相手も心を開くようになる。

・いきなりキレるのはだめ

不満を口に出さないまま一人でためこんだ挙句にいきなりキレて怒鳴り始めるタイプのコミュ障がいるけれど、こういう行動をすると怖い人と思われて印象が最悪になる。例えば隣の部屋の騒音がうるさくても無言で壁をドンドン叩いて解決しようとせずに、まずは隣に少し静かにしてくれませんかと苦情を言いにいって、それでもだめなら不動産屋や警察に騒音の注意してくれませんかと依頼して、それでもだめなら最終的にキレてもしょうがない。ちゃんと苦情を言わないと相手に伝わっていないので、何も言わずにストレスをため込んだ挙句にいきなりキレるのはいけない。

・声を出して確認や報告をする

目視で確認するだけではコミュニケーションに不十分な場合があって、コミュ障の人はしばしば声をだすべき場面で声をださないので失敗する。声を出すのは自分一人が理解するのではなく、周囲にも理解や注意を促すという意味合いがある。例えばスマホを見ながら駅のホームを歩いている人がそのままだと線路に落ちそうで危ないと思ったら、「危ないですよ」とちゃんと声を出して指摘するべきである。工場とか工事現場とかの複数人で作業する場合には安全確認が不十分だと怪我や死亡事故が起きるので、コミュ障だからこそ声を出して確認するように人一倍気を付けないといけない。作業中にトイレに行くときとかにも無言でうろうろしていると持ち場を離れてさぼっているとみなされかねないので、同僚にトイレに行くと一言報告するだけで誤解されなくなる。

・街では風景に溶け込んで悪人に話しかけられてもスルーする

都会は恐ろしい所で、大きな駅の近くには気の弱い人をぼったくりや詐欺や恐喝のカモにしようとして物色している人がうようよいる。声をかけてくる奴はたいてい悪人である。こういう悪人はコミュ障を感知するセンサーを持っていて、髪型や服がダサくておとなしそうな人(=社会に疎くて口下手な若い田舎者、上京したばかりの大学生)を狙う。
私が話しかけられたのは手相の練習をしているので無料で見させてくれとか、サイエントロジーが云々とか、アールビバンの絵画が云々とか、すぐ終わるアンケートが云々とか、映画の格安チケットが云々とか、財布を落としたので交通費を貸してくれとか、モルモン教が云々とか、Yahoo!BBのADSLが云々とか、Paypayのキャンペーンが云々とかで、物やサービスを売りつけようとしたり詐欺で金をむしろうとしたりする人だらけである。夜の繁華街は居酒屋や風俗店の客引きや中国人の立ちんぼなんかも加わる。
そういう悪人をどう見分けて対処するかというと、駅の周辺とかで大勢の人がいる中でわざわざあなたに話しかけようとして近づいてくる人からは目をそらして速足で通り過ぎるとよい。相手は詐欺の訓練を積んだプロで、あなた個人に興味があって話しかけるのではなく、あなたの金が欲しいだけなので、話しかけられても返答してはいけないし、うかつに返答したら言葉尻をとらえて引き留めて物を売りつけてくる。渋谷や原宿の黒人の客引きのように握手を求めて手を差し出して腕をがっちりつかんで強引に店に連れて行こうとするやつもいるし、夜には酔っ払いを言葉巧みに店に連れ込もうとする客引きもいる。相手を無視することに罪悪感を感じてはいけない。相手が本当に困って助けを求めている人だとしても他のもっと頼りになりそうな人に頼めばよいだけなので、コミュ障のあなたが助けなければならない理由はない。
都会に外出する時には清潔感のある無難な服装をしておくと悪人のセンサーに引っかからなくなって、風景に溶けこみやすくなる。私服のセンスがダサくてカモにされやすい人はスーツや作業着を着て仕事中の人に擬態したり、スポーツウェアを来てウォーキング中の人に擬態しておくと、誰かに話しかけられても速足で無視して通り過ぎるか「すみません急いでるんで」と言えばすぐ断れるし、相手も深追いしてこない。

・家に訪ねてくる悪人をスルーする

コミュ障の敵は外出時だけでなく、家にいる時もひっきりなしに悪人が押し寄せてきてコミュ障を言葉で丸め込んでカモにしようとするので、一人暮らしのコミュ障は対処方法を身につけないといけない。アポなしで訪ねてくるのは書留郵便、宅急便、宗教の勧誘、新聞の勧誘、NHKの勧誘、光回線の勧誘、ガスの勧誘、マンションの勧誘などである。私は在宅で仕事をしているので一日中家にいるけれど、宗教の勧誘は暇な主婦や老人が平日の午前中に訪ねてきて、押し売り系の勧誘は在宅の確率が高い土曜の夕飯前の18-19時頃に訪ねてくることが多い。
郵便物以外のアポなし訪問に応じる必要はないけれど、インターホンに出ないと相手が郵便局員なのか押し売りなのか判断できないのがやっかいである。たいていはインターホンに出た時の相手の名乗り方で応対する価値がない相手を判別できる。郵便局や宅急便は「郵便局です」「〇〇運輸です」とたいてい社名を名乗るのですぐわかる。悪徳セールスはたいてい社名や担当者名を名乗らずに「〇〇の件をお知らせに来ました」と用件だけ言って、「一、二分で終わるので玄関先まで来てください」と一方的に玄関先に呼び出したがり、契約条件を書いたパンフレットは渡さずに口頭で説明して、検討する時間を与えずにそのまま契約させようとする。社名を言わない場合は基本的に悪徳商法である。私が経験した例だと、ガス料金が安くなるという奴が来たので話をきいてみたら、契約とは言わずに東京ガスから別の会社名に伝票の名前が変わるだけだと詐欺みたいな説明をしてきて、このやり方は問題になるだろうなと思っていたら数日後にはニュースで取り上げられて業務停止の処分をされていた。こういう危ない営業をするのはたいてい世間知らずの新卒か、後がない中年である。
玄関先に呼び出したがる奴に対しては「忙しいので応対できません」「興味ありません」などと言って断ってさっさとインターホンを切るとよい。「帰ってください」と断ってもしつこく勧誘してきて敷地内にとどまっている場合は不退去罪になるので、警察に通報すると対処してくれる。
私が経験した中で一番不快だったのは読売新聞拡張団で、茶髪のパンチパーマのチンピラのおっさんが玄関前でうんこ座りして「あんた新聞取る金さえないの?」と言ったのと、別の読売新聞拡張団で無理やりビール券を渡してきて新聞をいらないと言ったらビール券を返せと言って怒り出した奴で、後者の奴は他の人から苦情が来たのか、数日後に上司が謝罪に来てそれきり新聞拡張団は来なくなった。

・職場を狙う悪人をスルーする

受付がないような小さい会社には訪問営業やら電話営業やらで物を売りつけようとする悪人が入れ代わり立ち代わりやってくる。みすぼらしい老婆がやってきて花や果物を全部売らないと帰れないと同情を引いて物を売りつけようとしたり、先物会社の新卒が研修で手当たり次第に名刺交換していてかわいそうだから名刺をあげたら後日上司が図々しく営業にやってきたり、「社長いますか」と知り合いのふりをして名乗らずに営業電話を社長に取り次がせようとしたり、社史を製本化して売りつける会社が社長にインタビューしたいと言ってきたりして、いろいろな手口で物を売りつけようとしてきた。私が零細企業のサラリーマンだったときには仕事をする以外にこういう悪人の対処をしないといけないのが面倒くさかった。営業電話は相手の名前や会社や用件をきちんと確認すれば、取り次ぐ必要がない営業電話と取引先からの電話を区別できるようになる。

・ネットの書き込みへのスルースキルを身につける

インターネットは恐ろしい所で、通りすがりにうんこを投げつけてくる猿みたいな人が大勢いて、有名人はしばしばSNSにアンチが増えたのに耐えられなくなってSNSを辞めたりしている。被害は有名人だけでなくて、女性にセクハラ発言をしたりして一般人のSNSを荒らす人もいる。私のブログのようなほとんどアクセスのないようなところにまでわざわざうんこを投げに来る暇な人もいる。
右翼、左翼、レイシストなんかは同じ言葉を繰り返す壊れた機械のようになっている人がいる。5チャンネルで延々とコピペを張って荒らしまわるような人とかは典型的である。彼らは自分が気に入らない人にうんこを投げて相手を怒らせて満足したいだけで、そもそも対話をする気がないので、いちいち反応するのは時間の無駄なのでブロックしたりして無視するとよい。相手は意思や知性を持った人間でなく、プリセットされた思想や行動様式に従って暴言を投げつけてくる自動機械のような存在とみなして、相手を無視することに罪悪感を感じてはいけない。批判をするにしても一定の礼儀が必要で、いきなり人格否定をしてきて建設的な議論をするつもりがない人はブロックされて当然である。
コミュ障の人は他人の言葉を重く受け止めて気にしてしまうけれど、たいていの場合は暴言を言う相手側に問題があるのであって、あなたに問題があるわけではないので気にする必要はない。

・嫌な頼み事をされたらはっきり断る

サイコパスや自己愛性人格障害の人は手練手管を使って言葉巧みに他人を利用しようとしてくるので、頼みごとをはっきり断らないとカモにされる。特に会話が苦手なコミュ障の人はそのターゲットになりやすい。一分だけアンケートいいですかと些細な要求を受け入れさせてから宗教の勧誘とかのもっと大きな要求をするというフットインザドアというパターンや、あるいは10万円貸してとわざと断られるような要求をしてからじゃあ1万円でいいからと妥協して罪悪感を利用して断られにくい要求をしてくるドアインザフェイスというパターンもある。どんな些細な要求でも全部断れば問題ない。どうせコミュ障のぼっちなのだから相手に嫌われることを気にせずに、嫌な頼み事をされたら断るべきである。そういう人の頼みごとを引き受けて仲良くなったところで、その後に善意や金を搾り取れるだけ搾り取ろうとしてきて結局は仲違いすることになるので、だったら最初から付き合わないほうが損しないで済む。
零細企業なんかには同僚からパチンコ代を借りようとするやつがいて、そういう奴はツケがたまると金を返さないまま突然仕事をやめるのを繰り返す踏み倒し常習犯だったりするので、同僚にそういう奴がいたら同僚だと思わずにそのうち首が回らなくなっていなくなるのだと思って嫌われるのを覚悟で断るほうがよい。

・難癖をつけられないように自衛する

話すのが苦手なコミュ障は言った言わないのトラブルに巻き込まれると不利になるので、他人と話す時にボイスレコーダーをいつでも使えるようにしておいたり、契約などの重要なことはメールでやり取りして証拠を残したりして、難癖をつけられても自衛できるようにしておくとよい。
おとなしそうなコミュ障を狙った恐喝や痴漢冤罪などで難癖をつけられることもあるので、治安が悪い地域で人目が少ないところに行かないとか、電車内で他人に接触しないようにポジショニングに気をつけるとか、なるべくリスクを避ける行動をとるに越したことはない。新幹線や飛行機に乗るために急いでいる人を狙って、駅や空港のベンチに座ろうとしたとたんに壊れている眼鏡やスマホをすばやく尻の下に差し込んできて壊れたから弁償しろと要求してくる詐欺もあるので、不特定多数が集まる場所では気を抜かずに不用意に他人に近づかないように気を付けるほうがよい。特に誤認逮捕されたときには友人がいないコミュ障はアリバイを証明できないと危ないので、外出するときは移動ルートを記録するアプリを使ったり、近所を散歩するときにはコンビニの前を通ったりすると監視カメラに残って無実を証明しやすくなる。

・一人対グループのときはグループのリーダーと交渉する

集団で騒いでいるようなDQNはしばしばおとなしいコミュ障にちょっかいをだすけれど、そういうときは下っ端をあしらってもきりがないのでリーダーと話をつけないといけない。
コミュ障の人はしばしば挙動不審で職務質問をされたりする。警察は新人の訓練として若手に職務質問をやらせたがったり、任意の職務質問を断ると応援を読んで囲んで拘束しようとしてくるけれど、警察手帳の提示義務を知らなかったりして法律に疎い若手警察官と話をしても埒が明かないので、警察官に囲まれたときは一番立場が上の人と話すとよい。

・売れる恩は売っておく

コミュ障には味方が少ないがゆえに気難しい人だとかお高くとまっているとか何を考えているかわからなくて怖いとか誤解されたりして不利益を受けがちである。自分にとって直接利益にならないとしても誰かを手伝ったりして恩を売っておくと、あの人は無口だけどいい人だよとか言われたりして社会的評価が少しよくなって不利益を受けにくくなる。

・余計な手出しや親切はしない

誰かに恩を売るにしても、恩に値段が付く相手に売らないとただの損である。友人が困っていて手を貸してくれと頼まれたときに親切にするのは良いけれど、よく知らない人に親切にすると詐欺のカモになる可能性があるので気を付けたほうがよい。例えばキャバ嬢の不幸話はたいてい嘘で、親身になっているとお人よしだと判断して親が病気だのなんだのと嘘を膨らませて金をたかってくる場合がある。道端に落ちている財布を拾ったら金が減っているやんけお前が盗んだんやろと因縁をつけられて恐喝されたり、落とし物の袋や鞄を拾ったら中に麻薬とかの違法なものが入っていてトラブルに巻き込まれるパターンもある。空港に行けなくなったので代わりに荷物を運んだり受け取ったりしてほしいと頼まれて、空港に行ったら麻薬取引をしたとして逮捕されることもある。親切のつもりで忙しい人の片付けを手伝ったら、触ってはいけないものを触ってしまったり、物が壊れたとかなくなったとかで補償の問題に巻き込まれることもある。コミュ障の人がトラブルに巻き込まれると助けてくれる友人が少ないので、他人に親切にすることよりもまずは自己防衛を優先するべきである。

・困ったときは他人に頼る

コミュ障の人は一人で生きていくうちに器用になって他人に頼らずに物事を一人でやりたがるけれど、親の介護とかは一人でやらずに行政サービスをうまく使って負担を減らさないと詰む。あるいは自分が病気になったときに頼る相手がいないと詰む。普段から善行を積んで他人を手伝ったり助けたりしていると、困ったときに他人から助けてもらいやすくなる。私はAmazonの欲しいものリストで貧乏なのでなんか食べ物をちょうだいとねだっていたら、たまに親切な人が食べ物を送ってくれる。

●経済的に自立する

・一人(もしくは少人数)でできる仕事の専門知識を身につける

社会というのはコミュ強のコミュ強によるコミュ強のためのシステムなので、コミュ障な時点で政治経済の中枢には入れないのが確定している。大企業のサラリーマンは社内と社外のいろいろな人と会って取引先へのお世辞やら上司の愚痴の聞き役やら部下への失敗のなすりつけやらのコミュ力を発揮しないと生き残れないわけで、コミュ強が血で血を洗うようなコミュ戦争をしている。社会学者としての実績がない古市がテレビでちやほやされるのもずけずけものが言えるコミュ強だからで、実力よりもコミュ力のほうが社会では有利である。コミュ障の人は自分に向いていないフィールドでコミュ強に搾取されて働くよりも、最初から士業や職人やフリーランスのような他人に頼らない仕事に焦点を絞って就職活動をして、社会の隅っこに居心地がよい場所を見つけるほうがよい。フリーランスとしてクライアントと仕事の進め方やギャラの折衝をするだけならたいしてコミュ力は必要ないし、在宅ワークなら用件はメールだけで済むので人と会う必要がないし、フリーランスなら嫌な仕事や嫌な客は自分の裁量で断れるようになる。対人関係での心理的ストレスが軽減されてその分仕事に集中しやすくなるので、コミュ障の人はかえって能力を発揮しやすい。

・クリエイター系は死屍累々なので夢を見てはいけない

ミュージシャン、イラストレーター、小説家、ハンドメイド作家などは一人で制作できるのでコミュ障向けの仕事である。しかし音大や美大を卒業した芸術系エリートと競合することになるし、市場が狭くて需要が安定しないうえにワナビーが多くて供給がやたらと多い過当競争になっていて、専業で生き残れるのは一握りの人だけなので、よほど才能がある人や家柄がよくて働かなくても生きていける人以外は専業クリエイターとして生計を立てられない。芸能人やミュージシャンは二世三世だらけで身内で仕事を回しているので後ろ盾がない貧乏人が入り込む余地は少ないし、運よくバズっても人気が一生続くわけではない。
才能はありそうだけどすぐには芽がでなさそうな人はいきなりクリエイターを目指すより、手に職をつけてから副業で創作活動をやるとよい。経済的に安定しているほうが余裕をもって創作できるし、職業上で得た専門知識や技術が創作活動に独自性をもたらすので、インプットが多い分才能が枯れにくくなる。例えばキュレーターから小説家になった原田マハは美術の専門知識を小説の創作に活かしている。若いうちに成功しないといけないという思い込みを捨てて、経済的に自立して自分が才能を発揮できる環境を整えてじっくり知識や技術を勉強するほうがよい。20代でピークを迎えるスポーツ選手やアイドルとは違って、言語能力や批評能力や創造力などの結晶性知能は歳をとるほど上昇するので、若いときに創作に専念して勝負するのがクリエイター系コミュ障にとって最善の選択とは限らない。

・工場は景気の影響を受ける

工場で黙々と作業したり検査したりする仕事はコミュ障向けだけれど、仕事内容が限定されすぎて狭い分野でのスキルしか身につかないのでフリーランスとして独立できるわけでもないし、景気が悪くなって工場が閉鎖されたり産業転換で業種自体が衰退したりするとスキルを活かせる再就職先がなかなか見つからなくて、その場しのぎの有期雇用を転々としてコミュ障が苦手な面接を何度もやらないといけないという問題があるので、暇な時間に副業をするなり投資の勉強をするなりして解雇や転職に備えて何かしら対策を立てておく必要がある。
小さい工場だと人間関係が固定されていて人柄に問題があっても仕事ができる人が優先されたりして、コミュ障がいじりのターゲットになっても職場環境が改善する見込みはないので、そういう工場はコミュ障向けでないのでやめたほうがよい。

●仕事のミスを防ぐ

コミュ障が一人で仕事をするとミスに気付きにくくなるので、ミスを防ぐために自分でいろいろ対策しておく必要がある。

・ToDoリストを作る

普通の人は友人や同僚と情報を共有して書類をダブルチェックしてミスがないようにするけれど、コミュ障は親しい人や助けてくれる人がいないのでダブルチェックができない。何度も失敗しようものなら使えない奴認定されて、擁護してくれる人もいなくて会社をくびになるので、ミスをしないように気を付けるに越したことはない。
そこでエクセルとかでToDoリストを作って、何をいつまでにやらなければいけないか、道具や手続きは何が必要か、作業時間は何時間かかりそうなのか、優先度は高いのか低いのか、いつ終わらせたのか、などをリスト化して把握しておいて、手続きや準備に漏れがないか印をつけて自分でチェックして、優先度が高いものや期限が近いものや時間がかかるものに早めに着手しておくと、期限までの手続きを忘れていたとかでミスするのを防ぎやすくなる。発達障害でうっかりミスが多かったり、優先度が高いものを後回しにして失敗するコミュ障の人はToDoリストでやることを整理するのが役に立つ。
ToDoリストは仕事だけでなく日常生活にも役に立つ。スマホとかサブスクリプションサービスとかを契約した時には忘れないうちに解約が無料になる月やお試し無料期間が切れる日付を書き留めておいたり、引っ越しの時に住所変更が手続きが必要か否かを一覧で見れるようにしておいたりすると、後になって契約書を探し回っててんやわんやせずに済む。銀行口座の住所変更の手続きをするのに銀行の支店まで出向く必要があるのに、田舎に引っ越した場合には近くに支店がないということもあるので、Uターン就職をするや転勤する人は引っ越し前にやることを把握しておかないと後になって余計に苦労することになる。
ToDoリストに加えて、スマホのアプリを使ってスケジュール管理をするとミスをしにくくなる。一つの作業に集中しすぎて他の用事を忘れるのを防ぐためにスマホのリマインダー機能を使ったり、カレンダーアプリを使って予定を事前に通知したりすると、何かをやり忘れていたとか、思い込みで日付を間違えていたとかのうっかりミスが起きにくくなる。

・日付や数字は丁寧にダブルチェックする

意味のある単語と違って、数字の羅列は入力ミスをしやすくてミスに気付きにくい。アポイントメントの時間を間違えたり、振込先の口座番号を間違えたり、発注の量を一桁多く間違えたりする失敗はリカバリーが大変なので、数字は特に気を付けて一度書いたものをもう一度確認することでミスを防ぎやすくなる。急いでいるときでも確認に時間をかけて、ミスをしないようにすることが結果的に早く仕事をすることにつながる。

・オートコンプリートに注意

パソコンやスマホのデフォルトの設定だと、前に入力したことがある言葉が自動的に変換候補に入れられるけれど、これが入力ミスにつながることがあるので注意が必要である。例えば型番AA-AABを入力しようとしたのに、前に入力したAA-AAAが変換候補にでてそのまま入力したのに気づかなくてミスすることがありうる。

・テンプレの使いまわしに注意

ワードやエクセルの他のファイルの内容をちょっと変えて新しい書類を作ろうとする場合、エクセルの計算が古い消費税用のままだったりしてミスすることがある。古いファイルを使いまわす時は関数などもちゃんと新しく作り変える必要があるかチェックしないといけない。

●孤独に対処する

・友達はいずれいなくなると覚悟する

私は歳をとるごとにもともと少ない友人が減って行って、友人が結婚して疎遠になったり自殺したりしてついに友人が一人もいなくなったけれど、一人でやりたいことがたくさんあって孤独耐性があるので平気である。しかし友人と趣味が同じ場合は、友人がいなくなることで趣味もつまらなくなったりするので、友人に依存し過ぎないようにしたり、趣味を広げたりするほうがよい。

・ストレスコントロールを身につける

普段は孤独でも平気な人でも、仕事で失敗したり、失恋したり、友人が死んだりして落ち込んだ時に一気にストレスに見舞われるし、コミュ障の人には普通の人のように相談に乗って慰めてくれる人もいないので、自分でストレスコントロールができるようにならないといけない。
新卒で就職活動したときに精神分析テストをやってみたら、私は短気で自己中心的な親父の相手をするのに慣れているせいかストレス耐性が最大値で精神がものすごく安定していた。それでも失恋したり、会社をくびになったり、株で損したり、病気になって実家で療養しようとしたら親父に野垂れ死ねと言われたり、友人が自殺したりしたときはなかなか大変だった。ストレス耐性が低くて傷つきやすい人や、ストレスをためこんでしまう性格の人はたぶんもっと大変だろうと思うので、趣味やスポーツや仕事で気を紛らわせる自分なりのストレスコントロールのテクニックを身に着けるほうがよい。
私は仕事で理不尽な目にあったりしてイライラするときは疲れて怒る気力がなくなるほど筋トレしてエネルギーを発散して、悲しいことがあったときは音楽を聴いて暖かい風呂に入ったりストレッチしたりゆっくり寝たりしてストレスを緩和している。

・健康管理をする

コミュ障は病院に行くのが苦手なので、体調が悪くても病院に行かなくて病気が悪化したりする。安静にしていれば自然治癒する病気もあるけれど、虫歯のように病院に行かないと治らない病気もある。病気にならないように様々な病気の予防の知識を身に着けておいたり、もし病気になってもこじらせないように応急処置キットや栄養補給キットを備蓄しておくと、コミュ障の生存能力が上がる。
私は胸に釘を刺されたような痛みがしたときに近所の病院に行っていろいろ検査してもよくわからないと追い返されてしまって、病院巡りをするのも嫌だったので、家庭の医学事典を読んで症状から肺塞栓だと病気を推測して玉ねぎと納豆を食べて自力で血栓を溶かした。本当に病気が治っているかは不明だけれど、とりあえず肺の痛みはなくなった。それ以来、納豆は苦手だけれど健康のためにときどき食べている。

・死ぬ覚悟をする

コミュ障の人が遅かれ早かれ直面するのは孤独死の問題である。事故や病気でこれはもう死んだなと覚悟するような体験をすると、孤独死への恐怖は少なくなる。私はもういつ死んでもいいやという悟りを開いたので孤独死はへっちゃらである。孤独死してでろでろに腐る覚悟ができたら失敗したり恥をかいたりする程度のことはたいした問題と感じなくなるので、コミュ障の人でも堂々と生きやすくなると思う。

というわけで、コミュ障の人は現代社会で生き残るためにいろいろ対策して頑張るとよいですよ。

2023/4/4更新 三角猫

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(=‘ω‘ =)にゃー


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